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シール・ラベル・ステッカーの印刷方式による長所・短所をご説明いたします。印刷方式は、お客様のご予算を基にコストや数量に応じて当社がベストな方式でご提案いたしますが、お客様の御希望がございましたら指定の印刷方式で印刷製作することも可能です。屋外用の場合は顔料タイプのスクリーン印刷、もしくはデジタルプリント出力をおすすめいたします。凸版印刷やオフセット印刷でも超耐光インキを使用すれば1年前後、屋外使用可能です。屋内の場合は、オフセット印刷と凸版印刷が選択できます。 |
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■ スクリーン印刷(屋外用・高品質) |
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スクリーン印刷は昔からステッカー印刷に用いられた方式で、昔はシルクを使っていたことからシルクスクリーン印刷と呼ばれていました。現在はテトロンを使ってます。アナログタイプです。フルカラーや細かいグラデーション等にはあまり向きませんが、ベタでもインキの抑えが大変良く、きれいで、しかも1色ずつ、特色(カスタムカラー)で印刷しますので色指示どおりの印刷が可能です。数量的には1,000枚~5,000枚程度までのロットに最適です。 アミ、及びカラー印刷も60~80線程度までなら可能です。アミは粗くてもスクリーン印刷独特のインキに深みのあるステッカーは他の印刷方式を圧倒いたします。ご予算に余裕があり、しかも屋外用なら断然おすすめです。品質重視で考えますと、この印刷方式がベストです。屋外用の場合、耐光性・耐久性ともに一番、優れています。 |
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左の写真はスクリーン印刷によるカラー印刷です。以前はスクリーン印刷によるカラー分解はあまり対応できませんでしたが、今では80線までなら可能です。クリックすると拡大しますので拡大画像をご覧下さい。一番手前が80線・中央が60線・左が30線です。カラー再現の差がお判りになると思います。屋外用でコストより品質重視の場合は、是非ともスクリーン印刷によるステッカーをご指名ください。 |
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■ オフセット印刷(屋内用・高品質) |
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オフセット印刷は、印刷物全般を考えますと一番利用の多い印刷方式です。小さな物は名刺からチラシ、書籍、刊行物、ポスター等ほとんどがオフセット印刷です。インキは顔料タイプではないので屋外使用ではすぐに色が褪せてしまいます。超耐光インキとPETラミネートにより屋外でも1年前後は使用可能ですが、スクリーン印刷に比べると耐光性は劣ります。屋内でしかもロットが大きい場合は一番おすすめの印刷方式です。特色(カスタムカラー)からフルカラー(プロセスカラー)まで幅広くこなします。数量が1,000枚以下の場合は、デジタルプリント出力よりコストが高くなる場合がほとんどですが、サイズ的に大きなシールも印刷できますし仕上りもきれいです。アミは175線まで再現可能です。数量は最低でも1,000枚~お得なロットは10,000枚以上の製品に向いてます。 |
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■ 凸版印刷(平圧または間欠輪転)(大量ロット・屋内向き) |
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凸版印刷は屋内用10,000枚以上の単色シールでは一番シェアの高いアナログタイプの印刷です。多色でもカラーでも特色(カスタムカラー)にも対応できます。数量的には大量向きで、最低でも1,000枚~10,000枚以上がおすすめです。100,000枚以上でも十分対応可能です。凸版平圧印刷機は業務用シール等のコスト優先、凸版間欠輪転印刷機はベタもの等のデザイン的要素も含めたイラスト入りシール等に最適です。コスト的にはオフセット印刷より安くなりますが、全面ベタ刷りには向きません。屋外用で数量が大量の場合は超耐光性インキで対応可能です。アミは133線まで再現可能でカラー印刷も可能ですが、あまり細かい再現やグラデーションには向きません。オフセット印刷でも超耐光性インキは使えますがインキの膜厚が凸版のほうが厚いので、凸版印刷のほうが耐光性がアップします。ただ、スクリーン印刷に比べると耐光性は劣ります。(写真左=凸版間欠輪転シール印刷機/写真右=凸版平圧シール印刷機) |
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■ デジタルプリント出力・プロッタ出力(製版無し・少ロット・ローコスト) |
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デジタルプリント出力・プロッタ出力は、多品種、少ロットに適したデジタル出力方式です。データをそのままダイレクトにデジタル処理して出力いたしますので、スクリーン印刷に比べますと大幅なコストダウンが可能です。一般的に少ロット向きでリーズナブルです。色はCMYKプロセスカラーで再現いたしますので、1色でもカラーでも単価は変わりません。インクジェットやレーザーと同じ方式です。各色の配合率調整により指定の色にほぼ近い色で印刷が可能ですが、インキを練って印刷する特色とは色味が変わります。 |
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スクリーン印刷は100枚程度の場合、どうしてもコスト高になりますが、デジタルプリント出力は、オンデマンドで必要な時に、必要な数量でしかも時間的にも迅速な対応が可能です。ただサイズがかなり大きい場合は、逆にスクリーン印刷より高くなることもございます。通常100枚~500枚、小さな物で1,000枚程度がベストでしょう。屋外用でコスト重視の少量フルカラー印刷は、デジタルプリント出力がベストですが、数量的に大量ロットには対応できませんので、A5サイズ程度で1,000枚以上の場合は、スクリーン印刷(60線~80線・顔料インキ)をおすすめいたします。屋外用として3Mスコッティカルシートもございます。耐光性は抜群です。 |
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カッティング(切文字)は印刷ではなく、デジタルカッティングプロッタを使ってシートを文字や図形にカットして使用します。耐光性の良いカッティング用塩ビを使用しています。データは、Illustratorデータ(Out
line)や各種画像データにも対応できます。10枚程度でも受注可能ですので、小ロットには他の印刷ステッカーより断然おすすめです。ステッカーだけではなくショーウインドウなどに貼って使う看板、ウインドウサイン、クルマへの社名・店名などの名入れ、サインボードにも需要の多いステッカーです。 |
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■ 印刷方式による特徴と長所・短所一覧表 |
印刷方式 |
耐久性 |
色の表現 |
数量適正 |
特徴 |
スクリーン印刷 |
屋外OK |
特色 |
大量向き |
ベタ刷り良い・アミ80線迄 |
デジタルプリント出力 |
屋外OK |
CMYK |
少量向き |
カラー・アミ再現良・ベタ弱い |
オフセット印刷 |
屋外不可 |
特色・CMYK |
大量向き |
屋内全般・アミ再現良い175線迄 |
凸版印刷 |
屋外不可 |
特色 |
大量向き |
低コスト・アミ133線迄・ベタ弱い |
プロッター出力 |
屋外OK |
シート色 |
少量向き |
耐久性良い・曲面にも貼れる |
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分析 |
優 ← 順位 → 劣 |
品質(屋内) |
オフセット印刷>スクリーン印刷>デジタルプリント出力>凸版印刷 |
品質(屋外) |
スクリーン印刷>デジタルプリント出力>オフセット印刷>凸版印刷 |
耐光性 |
スクリーン印刷>デジタルプリント出力>凸版印刷>オフセット印刷 |
カラー再現 |
オフセット印刷>スクリーン印刷>デジタルプリント出力>凸版印刷 |
コスト重視(少量) |
デジタルプリント出力>スクリーン印刷>凸版印刷>オフセット印刷 |
コスト重視(大量) |
凸版印刷>オフセット印刷>スクリーン印刷>デジタルプリント出力 |
生産能力 |
オフセット印刷>凸版印刷>スクリーン印刷>デジタルプリント出力 |
耐久性 |
スクリーン印刷>デジタルプリント出力>オフセット印刷>凸版印刷 |
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■ 耐光性・温度変化・耐久性について |
屋外用のステッカーは、1年以上耐久性がある場合もあれば、それ以下の場合もございます。車のボディ等で40度以上の高温の状態で永く使えば劣化は早くなりますし、ガラス等に貼り常温であれば1年以上でもまったく問題なく使用できる場合もございます。耐久性については、このように使用環境によって大幅に異なりますので製紙メーカーのほうでも耐久性の保証期間は定めておりません。あらかじめご了承ねがいます。
上記の表に示す「温度変化」による耐久性の表示は、日中・夜間による屋外での温度変化または季節による温度変化に対しての耐久性とお考えください。
耐光性の高い印刷方式は、スクリーン印刷とデジタルプリント出力の2種類です。オフセット印刷や凸版印刷でも超耐光インキを使えば耐光性はかなり高くなります。太陽光の強さにも関係しますが、通常1年前後とお考えください。表面をラミネート加工することによって耐光性は飛躍的に向上いたしますので屋外使用の場合はラミネート加工は特にお薦めです。スクリーン印刷でもデジタルプリント出力でも耐光性はほぼ同じです。 |
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